劇場版『四畳半タイムマシンブルース』納涼鑑賞会in京都 2023がT・ジョイ京都で8月12日(土)に開催されました。8月12日は劇中で主人公の「私」たちがタイムマシンに乗り込んだ日。そんな特別な日に実現した舞台となる京都での上映に、「私」役・浅沼晋太郎、中村佑介(キャラクター原案)が登壇、イベント内では新情報となる本作のBlu-ray&DVDの発売情報も解禁されました。
猛暑が続く中でも満席となった会場を見て浅沼は感激した様子。
中村は「TVアニメ「四畳半神話大系」の放送から10年以上経ってから、いきなり公開された『四畳半タイムマシンブルース』が好評だったことで、愛されている作品なんだなと実感した」と語った。
浅沼が「「四畳半神話大系」がターニングポイントとなった作品」と話すと、中村は「浅沼さんといえば「私」、「私」といえば浅沼さんと思っていたので、この作品と関わった時はうれしかった」と振り返った。また、中村は「若い世代のイラストレーターと交流するときに、浅沼さんとつながりがあり、浅沼さんをよく知っているとマウントを取ろうとしたら、みんなの方が浅沼さんのことをよく知っていた。他の作品の浅沼さんが演じたキャラクターを知り、僕の知らない浅沼さんの側面を知ってちょっと悔しかった。「私」と全然違って、演技の幅が広すぎないか?と思った」と最近のエピソードも披露した。
公開から1年近く経った本作。改めて制作当時の強く印象に残っているエピソードについて、浅沼は「収録当時は舌が取れそうになった記憶、肺がつぶれると思った記憶しかない。人間にとって息継ぎと舌って大事なんだなと学ばされた作品」と回顧。「『四畳半神話大系』を思い浮かべている人には、ナレーションのスピードが遅くなったと感じさせたくない一心で当時の感覚で喋ったら、音響監督から『もっとゆっくりで大丈夫です』と言われたことが腑に落ちなかった。そこからディスカッションを繰り返し、納得がいってから、改めて収録済みの分まで録り直しした」との裏話も。
中村はキャラクター原案について、キャラクターの基本的な造形は「四畳半神話大系」と同じでありながら、『四畳半タイムマシンブルース』では少しずつ変更を加えたことについて、「髪型やファッションが現代の人が見ると懐かしいという感じになると思うので、最近の京都の大学生で「四畳半」シリーズを作ったらこれくらいなら許容してくれるかなという範囲で調整をとどめた」と語ると、浅沼が「いくら流行りだからといって明石さんにへそ出しとかされても『それは明石さんじゃないよ』となりますもんね」とコメント。中村は「次の作品があったらへそ出しもありになってるかも」とまさかの提案で笑いを誘った。
また、浅沼は本作で好きなところとして「それを食べたい、飲みたいと感じさせるくらいのものが出てくるアニメが好きなので、明石さんのラムネはずるいと思った。最後にみんなで食べに行こうとする中華も食べたいと思った」と話すと、中村も「熱い夏、トラブルを乗り切った後にみんなで街中華を食べに行くというのは、原作小説を読んでいてもお腹が空いた。原作の森見(登美彦)さんは天才的だと思う」と同意。
作品についてのトークの後には中村の発案でサプライズのプレゼントコーナーも開催。中村が自ら用意し、浅沼と中村の二人のサインが入ったプレゼントという大盤振る舞いに会場には喜びの声が溢れる。さらに浅沼が客席に降り、当選者にプレゼントを手渡しする場面もあり、会場は大盛り上がりとなった。
そして、イベント終盤には初解禁情報として本作のBlu-ray&DVDが12月20日に発売が決定したことも発表された。
浅沼はこの情報を直前に知ったばかりということで、「僕も皆さんの数分前にサプライズされて、音声特典の録り下ろしの件もさっき知りました。これから録ります」と本人も驚いた様子だった。
イベントの最後、中村は「僕としては「四畳半」シリーズがずっと続いて欲しいと思っている」と今後の展開を期待しつつ挨拶し、浅沼は「公開から1年近く経ってもこうやってたくさんの人が集まってくださるなんて感謝です。皆さんにとって夏といえば思い出す作品になったらとてもうれしいので、また来年8月12日付近に何かやれれば。『四畳半リバー、流れないでよ』」なんて作品もアリですね」と締めくくった。
12月20日(水)発売のBlu-ray&DVD情報はこちら