「四畳半神話大系」×「サマータイムマシン・ブルース」が悪魔的融合を果たしたアニメーション作品『四畳半タイムマシンブルース』の大ヒット御礼舞台挨拶が10月20日都内で行われ、主人公「私」役の浅沼晋太郎さんと夏目真悟監督が登壇しました。進行は天津の向清太朗さんが務めました。
大ヒットで公開3週間を迎えた本作。浅沼さんは「僕の所属するユニットbpmのメンバーが知らない間に観てくれていました。“なんだよ!言えよ!”と思いました」と嬉しそうに反響を紹介しました。
本作のキャラクターデザインを担当したイラストレーターの中村佑介さんからは「浅沼さんに声を当ててもらうために僕は描き続けてきたのかもしれない」と連絡をもらったそうで、浅沼さんは「そんな熱い連絡をいただき、泣きそうになりました」と感動。原作者の森見登美彦さんもすでに本編を5回以上観ているそうで、浅沼さんが「これは原作者直々にお褒めの言葉をいただいたと言っても過言ではないですね!」というと、夏目監督も「公認をいただきました」としみじみ。本作は一度ならず複数回鑑賞することで面白みも増すということで、5回観たという観客が会場にいると知り浅沼さんは「僕が大好きなタイプの物好きですね!」と喜びをにじませました。
劇中では「私」を演じている浅沼さんですが、もし別のキャラクターになるのならば「人生を謳歌していると思うのは羽貫さん。今を楽しんでいる気がするので。僕は割と気にしぃな部分があるので、寝たら細かいことは忘れちゃう、みたいな羽貫さんか、すべて風任せな樋口師匠に憧れます」と告白。夏目監督は「リモコンになりたい」と独特な発想で、浅沼さんは「確かに見方を変えればこの物語はリモコンが主人公ともいえる…。その考え方に頭が下がります」と返しました。
本作は、TVシリーズから約12年の時を経て制作・公開されました。もし12年後の自分にメッセージを送れるとしたら、浅沼さんは「12年後の浅沼晋太郎よ、リニアモーターカーは走っていますか?まだiPhoneはホームボタン付きを使っていますか?君は日本を離れて、モルディブあたりで余生を過ごしていることでしょう」などとビデオレター風に妄想し「数年前にオファーがあった『四畳半タイムマシンブルース ワンスモア』も良かったよ。シリーズ化できて良かったね!」と続編が製作される未来を予想。一方、夏目監督は「12年後だと住宅ローンがあと4年か…。あと一息だよと自分に言ってあげたい」と急に現実的で、浅沼さんから「リアル!」と突っ込まれていました。
当初は3週間限定公開を予定していた本作ですが、好評&大反響を受けて上映中の劇場での続演と13館での追加上映が決定。夏目監督は「この『四畳半タイムマシンブルース』で年を越したい。来年の夏までロングランしてほしい」と期待大。浅沼さんも「大ヒット御礼舞台挨拶の場に立てたのも、この作品を愛してくださり、劇場まで足を運んでくださった皆様のお陰です。今年一番!という声もいただき、感無量です。ありがとうございます。もしよろしければまだこの作品を観ていない周りの方の腕を引っ張って、ガッと椅子に座らせて『観ろ!』と言ってもらえたら嬉しいです(笑)」とユーモア交じりにさらなる大ヒットを祈願していました。