10/2 劇場版『四畳半タイムマシンブルース』公開記念舞台挨拶 イベントレポート!

劇場版『四畳半タイムマシンブルース』の公開記念舞台挨拶が10月2日に都内劇場で行われ、「私」役の浅沼晋太郎、明石さん役の坂本真綾、小津役の吉野裕行、そして夏目真悟監督が登壇した。

公開後、大好評で迎えた公開記念舞台挨拶。夏目監督はTVアニメ「四畳半神話大系」から12年という時間の経過があるので、その変化をどう受け入れてもらえるのか心配をしていましたが、評判もいいようで良かったです」とほっと一安心。

前作から12年、ファン待望の封切りを迎えて坂本は「12年も経って新しく劇場でも公開される作品ができるということは、それだけ愛されている作品であるという証拠。私としても思い入れのある役なので、再び演じることができて嬉しい」としみじみ。吉野も「10年くらい時間が経つとキャストが変わるということもざらにあるけれど、こうして続投できたのはありがたい。それはファンの皆さんと作品自体が持つ力のお陰だと思う」と続投を喜んでいた。

12年ぶりのアフレコ収録を振り返り、浅沼は「「四畳半」シリーズといえば、舌が取れるのではないか、肺が爆発するのではないかというほどの息もつかせぬナレーションが思い浮かぶと思いますけど、今回は、喋っていないときの演技に注目していただけたら。明石さんと喋るときの息遣いや、何かを言い出そうとするときの呼吸の仕方にはとても気を使いました。そこを見ていただければ「私」の面倒くささや、こじれ具合を感じてもらえるかと」と、細部の演技を見どころに。一方、本作のアフレコが出産後初仕事だったという坂本は「久しぶりにマイクの前に立つことへの緊張、そして変わったと思われないようにしたいという思いとそれに囚われると昔の自分のモノマネになってしまうという葛藤、色々なことが相まったアフレコ収録になりました」と語った。それに夏目監督が「坂本さんが声を入れることによって明石さんが明石さんになった」と絶賛。吉野も「変わらずお綺麗です!」と賞嘆していた。

「私」と小津の“運命の黒い糸”も健在。浅沼が「憎まれ口を叩きながらも、いつも一緒に飯食いに行っているんだろうな、という雰囲気がより感じられます。「四畳半神話大系」より小津が親しみやすくなり、仲良し感が出ていて好きです」と関係性の深みを紹介すると、吉野は「おじゃる!」と同調して笑いを誘いつつ「ある意味まっとうな親密度があり、今回は小津なりの愛情、友情が描かれています」と見どころを語った。すると坂本は「小津の足の爪が汚い!そこが注目ポイント!」とまさかの視点で爆笑をさらっていた。

本作のキーとしてタイムマシンが登場。もしタイムマシンに乗るなら浅沼は「先週の自分に会いに行って、昼くらいの新幹線に乗れと言いたいですね。最終と翌日の始発の新幹線が走らず、初めて飛行機で大阪に向かいました」とハプニングに苦笑い。それを受けて吉野は「ならば僕は立場的に1週間前の浅沼くんのところに行って『予定通り大阪には夜に行け!』と言いたい」と「私」に対する小津のようなリアクションを放ち、浅沼に「えー!小津じゃん!」と悲鳴を上げさせていた。

最後に夏目監督は「夏の終わりにピッタリの映画です。タイムサスペンスもので複雑なストーリーかもしれないけれど、深く考えずにキャラクターたちの物語を感じてほしい」と期待。吉野は「ファンの皆さんのおかげで、アニメの他にも四畳半タイムマシンブルース展など、様々な展開もされているので、とことんまで本作を楽しんでください」とメッセージ。坂本は「長く愛されて時代が変わっても古くならない、まさにタイムレスな作品です」と手応え。浅沼は「どこかが欠けている、ダメな人間ばかりが出てくるけれど、その誰もが愛おしい。欠けている部分もいいんだよと受け入れてくれるところがこの作品の魅力。そこを楽しんでほしいです」と作品の見どころを語った。